おかきさげを切り分けたら諭しのポイントがくっきり表れてきたよ|第4回コムヨシ布教所オンライン教理勉強会まとめ①

教理勉強

ども!コムヨシです。

コムヨシ布教所の人気企画である「オンライン教理勉強会」の記事が、徐々に認知されるようになってきているようで、とても嬉しいです。

得体の知れないコミュニティという印象が強かったコムヨシ布教所ですが、活動内容をシェアしていくことで、壁が自然と取り払われ、中身に興味を持ってくれている人が増えているということだと、受け止めています。

最近も、一気に3名入会してくれました。

ありがたいっすね。

次回の勉強会や月次祭にどんな変化をもたらしてくれるのか、今からとても楽しみです。ありがたいっす。

というわけで、今回は7月に行われた教理勉強会の内容をまとめてみたいと思います。

テーマは、

おかきさげのお諭しのポイント

今回もとっても面白いですよ。

さっそくみていきましょう!

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おかきさげを4つの段落に切り分けろ

講師のヒサマツくんが今回用意してくれた「梅田論文」と呼ばれる資料によると、おかきさげは4つの段落に分けることが出来るのだそうです。

エ?マジ?凄くね?

まずは、4つの段落がどこで分けられるのか見てみましょう。

第1段落「序文」

さあ/\だん/\の席返す/\の席をして、さあ一日の日というは生涯の心一つの理を以って一つ席とす。席に順序一つの理は、よく聞き分け。席に順序一つの理は、生涯の理を諭す。生涯の理を諭すには、よく聞き分け。難しい事は一つも言わん。どうせこうせこれは言わん、これは言えん。言わん言えんの理を聞き分けるなら、何かの理も鮮やかという。

ヒサマツ先生によると、一段落目は「序文」なんだそうです。

「はーい、今から言うこと大事やでー」っていうことなんだそうです。(マジっすか!?そんだけ!?)

具体的にどんな内容かというと、ポイントは「生涯の理を諭す」という部分。

ようぼくとして生涯大切に守るべきことを伝えるよ、と前置きされているわけですね。

だから、「今から言うこと大事やでー」っていう表現になるわけですね。んー、さすが分かりやすい。

第2段落「かしもの・かりもの」

それ人間という身の内というは、神のかしもの・かりもの、心一つが我がの理。心の理というは、日々という常という、日々常にどういう事情どういう理、幾重事情どんな理、どんな理でも日々に皆受け取る。受け取る中に、ただ一つ自由という一つの理。自由という理は何処にあるとは思うなよ。ただめん/\精神一つの理にある。

第2段落では「かしもの・かりもの」について諭されているようです。

おかきさげの2大テーマの1つ目になります。

第3段落「誠」

日々という常という、日々常に誠一つという。誠の心と言えば、一寸には弱いように皆思うなれど、誠より堅き長きものは無い。誠一つが天の理。天の理なれば、直ぐと受け取る直ぐと返すが一つの理。よく聞き分け。又一つ、一名一人の心に誠一つの理があれば、内々十分睦まじいという一つの理が治まるという。それ世界成程という、成程の者成程の人というは、常に誠一つの理で自由という。よく聞き取れ。又一つ、これまで運ぶという、尽すという。運ぶ尽す中に、互い扶け合いという。互い扶け合いというは、これは諭す理。人を救ける心は真の誠一つの理で、救ける理が救かるという。よく聞き取れ。
又一つ、これまで運ぶ尽す一つの理は、内々事情の理、めん/\事情の理に治め。

第3段落では「」が諭されているそうです。確かに「誠」ってフレーズ多いっすよね。

実はこの「誠」は、おかきさげ2大テーマの1つであり、最重要パートになるとのことです。

第4段落「誠の具体的な落とし込み方」

又一つ、第一の理を諭そう。第一には、所々に手本雛型。諭す事情の理の台には、日々という、日々には家業という、これが第一。又一つ、内々互い/\孝心の道、これが第一。二つ一つが天の理と諭し置こう。さあ、これより先永く変わらん事情に。

おもな内容は2点です。

  • 家業第一 ⇒ おしごとがんばろう
  • 内々互い/\孝心の道 ⇒ おうちのことがんばろう

日々を過ごしていくにあたって、誠の心で過ごしていくことが大事、という内容になるようです。

ここまで、各段落の分け方と、段落ごとの大意をまとめてみました。

おさづけさしづを第一期から第五期までに分類すると、お諭しのポイントが見えてくる

前章で、段落分けと段落ごとの内容をサラッと確認しました、「なるほどー」と感心しながら、なぜこんな明快な分け方が出来たんだろうという疑問が浮かびました。

実はこの梅田論文の最大の特徴は、191件にも及ぶおさづけさしづ(おさづけを戴かれた後に下ったご神言)を時期と内容ごとに細かく分類したものが表にまとめられていることです。

梅田先生は、おさづけさしづを第一期から第五期までに分類することで、おさづけさしづの(お言葉の)内容がどのように変化していったのかを調べたそうなんです。(スゴくね?)

第一期 M20.5.6〜M21.1.14|「渡すで」

第一期の特徴は、「さづけを渡すから、しっかり受け取れ」っていうことが主に諭されているようです。

あしきはらひたすけためへ天理王命、三遍又三遍又三遍、三三三の理を渡そ。しっかり受け取れ/\。

(明治20年5月14日)

めっちゃ短いっすよね。

今のおかきさげにあるようなフレーズはほとんどないっていうのが分かります。

当時は、スーパー熱心な人を身に障りをつけて引き寄せられて渡す、っていうケース。

つまり、おかきさげのメインテーマである「かしもの・かりもの」も「誠の心」もすでに胸に治まってる人に渡されているから、そこまで説明をされていないんだろう、と推測できます。

第二期 M21.1.19〜M21.9.29|「たすけ一条」「生涯の心」

第二期になると、2つのポイントが加えられるようになります。

  1. たすけ一条のためにさづけの理を渡す
  2. 今日の日を生涯の心として通れ

さあ/\/\/\/\/\/\/\長々々々々々々々さあ/\長くの処に1つの処分かり難ない理である。天然自然の道だん/\分かる。これよりたすけ一条の理、たすけ一条はこれからや。今日一日の日を忘れんようさづけ渡そ。あしきはらいたすけたまへ天理王命、三々の理を渡そ。しいかり受け取れ。

(明治21年1月19日)

この2つのポイントが第二期になると加えられています。

第三期 M21.9.21〜M21.12.13|「誠の心」

第三期になってようやくメインテーマの1つが出現します。

ズバリ「誠」です。

さあ/\/\だん/\の席を追い、だん/\一つ/\の理を思い、人を救ける処の心というは、誠一つ理が救ける。たすけ一条のためこうのうの理を渡そ。あしきはらひたすけためへ天理王命、これを三遍唱え又三遍々々々三々々々の理渡そ。しいかり、さあ受け取れ/\/\。

(明治21年9月29日)

人を救けるためには「誠」が大事だよ、と明確に諭しておられるのがよくわかるおさしづですね。

第四期 M21.12.14〜M22.9.3|「かしもの・かりもの」

第四期ではメインテーマ2つ目の「かしもの・かりもの」が加えられるようになります。

さあ/\だん/\の返やし/\の席、又改めて一つの席、前々の席も一日の席も皆同んなし一つの理や。一日の日の席は生涯一つの理を諭す。難し事は言わん。人間というものは、身はかりもの心一つ我がもの。どんな心も受け取る。自由自在の理を聞き分け。常に誠の理を自由自在、常に誠の理を。世界成程の内や、成程の人やなあと言う。常に誠が天の理や。天の理いなら、直ぐと受け取る直ぐと返やす。これよりさづけ/\、あしきはらいたすけたまへ天理王命、と、これ三遍となえて又三遍々々々三々々の理を授けよ。しいかり受け取れ、さあ/\受け取れ。

(明治21年12月14日)

この辺になると

  • 生涯の心
  • かしもの・かりもの
  • 誠の心

これらがセットになって諭されるようになってきて、今のおかきさげにぐっと近づいてきた印象を受けます。

第五期 M22.10.9〜M23.6.25|今とほぼ同じ

第五期に入ると、今のおかきさげとほとんど変わらない内容とボリュームになってきます。

さあ/\だん/\の席返し/\の席をして、一日の日は生涯、心一つの理を以て一つ席とす。席の順序一つの理はよく聞き分け。生涯の理を諭す。生涯の理を諭するには、よく聞き分け。難しい事は、一つも言わん。どうせこうせ、これは言わん言えんの理を聞き分けるなら、何かの理も鮮やかという。それ人間という身の内という、皆神のかしもの・かりもの、心一つ我がの理。心の理というは、日々という常という、日々常にどういう事情どういう理、幾重事情どんな理、どんな理でも日々に皆んな受け取る。日々に皆んな受け取る中に、たゞ一つ自由という一つの理、自由という理は何処にあるとは思うなよ。たゞめん/\精神一つの理にある。日々常に誠一つ、誠の心と言えば、一寸には弱いように皆思うなれど、誠より堅き長きものは無い。誠一つが天の理。天の理なれば、直ぐと受け取る直ぐと返すが一つの理。よく聞き取れ。又一つ、一名一人の心に誠一つの理があれば、内々十分睦ましいという一つの理が治まる。そら世界という成程という、成程の者成程の人というが、常に誠一つの理で自由。よく聞き分け。これまで運ぶ尽す中に、互いや扶け合いという、互いや扶け合いは、これは諭す理。人を救ける心は、真の誠一つの理で、救ける理が救かる。よく聞き分け。又一つ、これまで運ぶ尽す一つの理は、内々事情理めん/\事情理に治め。これより先永く事情に。又一つ、日々第一の事情所々理の諭しの台。日々には家業という一つの理これが第一、内々互い/\孝心これが第一、二つ一つが天の理と諭し置こ。いつ/\まで変わらんよう、変わらん事情に、たすけ一条のためこうのうの理を渡し置こ。さあ/\授きよう/\。あしきはらいたすけたまへ天理王命、と、これを三遍又三遍々々々三々々の理を授けよう。さあ/\しいかり受け取れ/\。

(明治23年5月3日)

ほとんど一緒っすよね。(長!打ち込み大変!)

逆に違うところを探す方が早いくらい、今のおかきさげに近づいた諭しになってきています。

変遷を追うとポイントが見えてくる

この論文をまとめられた梅田先生は、おさづけさしづの変遷をたどり、期間や内容でグループわけをすることで、おかきさげのポイントが「誠」と「かしもの・かりもの」じゃね?っていう考察をされたわけですね。(マジすげー)

いまボクらが拝読しているおかきさげって、なんとなくスゲーこと書いてあるんだなっていうのは分かるんだけど、いまいち分かるようで分からない、簡単な単語が並んでるようで、結局何が言いたいんだっけ?ってなりやすい文章構成だと思うんですね。

でも、こうやってグループ分けをしたり、少しずつ要素が加えられていったっていう歴史を見ながら学ぶと、とても分かりやすく、身近なものとして親しみやすくなる気がします。

このポイントに気をつけながら、改めておかきさげを拝読してみようと思いました。

では!

今日も一日陽気ぐらし!

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