どうも、コムヨシです。
「自分の成人が足りないから…」
天理教の人にありがちな思考回路ではないでしょうか。
あなたが抱えている問題が解決しないのは、本当にあなたの成人が足りないからなんでしょうか。
今回はあなたが抱えている問題をちょっとだけ解決する方法をお伝えしようと思います。
自分を許せないから苦しさから解放されない
数少ない信者さんの中に、Aさんというご婦人がおられます。
Aさんは若い頃に修養科を終えられた方で、とても熱心な方。仕事の関係で月次祭に参拝したことはないけど、時間を見つけては教会に顔を出してくれる事もあります。
毎月月次祭のお下がりを配りに行くんだけど、夜遅くまで仕事をされているから中々会う事ができません。
なにか問題が起こったり、しんどいことが起こったりした時は電話をかけてくれることもあります。この間も電話がありました。
Aさん「最近ほんとに疲れてしまった。病気もよくならない。人と会うのが苦痛になってしまって、仕事も一ヶ月休んだ。生活するために仕事に戻ったけど、病気が快方したわけじゃないから辛くて辛くて…」
話が始まると止まらなくなる方で、ボクはとにかく話が終わるまでひたすら相づちを打って聴くことに徹しました。
Aさん「神様にもっと向かわなくちゃいけない。頭では分かってるんだけど、仕事で疲れて帰宅するとお風呂に入るのがやっとで、おつとめなんか出来ない。お供えもやらなきゃって分かってるけど、どうしても出来ない。」
そうとう辛そうです。
ボクは話を聴きながら、Aさんに対してどんな言葉をかけたらよいのか悩んでいました。
Aさんが一通り話し終えると、
Aさん「スッキリしました!ありがとうございました!」
と言って、電話が終わる感じになりました。ボクは何か言葉をかけてあげたいなって思ったけど、本人がスッキリしたみたいだし、電話をするのも本当はしんどいって言ってたから、引き止めずそのまま切る事にしました。
電話を切ってから、やっぱりどうしても何か声をかけてあげたかったので、LINEでメッセージを送ることにしました。
「くれぐれも頑張らないで下さい」
「毎日、自分を褒めてあげて下さい」
「自分自身を心の底から許してあげて下さい」
LINEだから本人のリアクションは分からなかったけど、届いてくれたらいいなという思いで送信しました。
問題を解決できない自分を許してあげて
Aさんは姪っ子夫婦と同居していました。
姪っ子は別の教会の信者で、Aさんのことを一番近くてみてきた人で、一番気にかけてくれた人。
そんな姪っ子とAさんについて話をする機会がありました。
なんとかAさんを元気づけたい、抱えている問題を解決させてあげたいと、色々言葉をかけてくれていたようです。
いくら言葉をかけても好転しない状況に、イライラしているようでもあり、自分自身にもイライラしているようでした。
「状況が好転しない」
「そんな状況を喜べない」
「喜べない自分は成人が足りない」
まるで教会長就任直後の自分を見ているようでした。
ボクがかけた言葉は
「そんな自分を許してあげてね」
天理教の教えは誰かを裁くための道具ではなく、自分が豊かに生きるための説明書
天理教の教えは「だめの教え」と言われます。
この教えによって、本来は光り輝く豊かな人生をゲットできるはずなんです。
でも、多くの人が自分の生き方を狭めるようなとらえ方をしてしまっています。
あろうことか、人の揚げ足取りに利用してしまう人も少なくありません。
そんなことなら、天理教の教えを知らない方がもっと豊かに暮らせる。人間らしい生き方が出来ますよ。
天理教の教えで光り輝く豊かな人生をゲットするためには、「自分の弱さ」と正面から向き合わなければなりません。
自分の弱さを自覚し、「弱さを認めて」あげてほしいんです。
「弱さ」は決して恥ずかしいことじゃありません。
人間は誰でも弱いし、弱いから人間。
自分の弱さと向き合い、認める事ができると、人の苦しみが分かるようになる。
人に寄り添う感覚が必然的に生まれてくると思うんです。
天理教の教えは自分を強く見せるための道具ではないし、他人の弱さを発見するための道具でもないです。
あなたの弱さ、他人の弱さにそっと寄り添い、力強い勇気や希望を与えることが出来る教えのはずです。
今日も布教に出られなかった。
親孝行ができなかった。
妻に優しい言葉をかけてやれなかった。
夫を尻にしいてしまった(!)
目標を達成できなかった
子どもを怒ってしまった
そんなあなたを、心の底から許してあげて下さい。
あなたの問題は解決しないかもしれないけど、その問題と楽な姿勢で向き合うことができるようになるはずです。
その時点で、問題はほとんど解決されたといっていいのかもしれません。
その問題は、解決するために与えられたものではなく、共に通るために与えられた試練だからです。
今日も一日陽気ぐらし!
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