どうも、コムヨシです。
先日、石原さとみが恋人のIT企業の社長と沖縄でデートしていたと、テレビやネットで盛んに報じられていました。
その社長さんは前田裕二という人で、SHOWROOMを始めた人です。
以前、キングコング西野さんの「革命のファンファーレ」についての記事を書いたんですが、その本の中で前田さんを初めて知りました。
- 作者: 西野亮廣
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そんな前田さんが書いた「人生の勝算」という本。
Amazon primeのPrime Readingで無料で読めたので、なんとなく読んでみたんですが、目からウロコが落ちまくりの内容でした。そんなに古いタイトルでもないのに、これが無料でいいのか?と思うくらいのハンパない内容です。
- 作者: 前田裕二
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
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今回は、石原さとみの彼氏である前田裕二さんの「人生の勝算」から学んだ、これからの組織のあり方を考えてみようと思います。
「直属」という系統組織は単なる信仰の家系図
熱心な信仰初代でありながら、所属する教会がないという人は恐らくですが、いないでしょう。
コロンビア在任中、コロンビア出張所で開いていた日本語教室がきっかけで教えに触れ、その後、教会に属し信者となった人がいますが、最終的にはやはり教会に属しています。
とてもどうでもいいことなので、説明するのも面倒ですが、この記事を読み進めていただく上で、「直属」と「所属」という言葉の意味が分からないと、この記事の本質をつかみにくいだろうと思うので、簡単に説明しておくことにします。
直属ってなに? 所属っておいしいの?
一口に天理教の教会といっても、大きく2種類の教会に分けられます。
- 大教会
- 分教会
の2種類。で、
- 大教会=直属
- 分教会=所属
というわけではないんですね。以外とややこしいんです。
大教会=直属は、半分正解で半分不正解なんです。
大教会は全て直属なんですが、直属に分類される分教会も存在しているんです。
つまり、直属というのは、「本部直属」という意味なので、大教会だろうが分教会だろうが、本部直属であれば「直属」に分類されるわけです。
じゃあ、大教会と分教会の違いはなんなのか。それはズバリ、部内教会の数。
ちゃんと調べたことはないですが、よく聞く話では「部内50カ所以上」の教会が大教会に昇級する「権利」を有します。
そして、面白いことに、大教会に昇級すると無条件で「本部直属」になります。
どうしてこんな組織形態になったのか
この話は又聞きの、又聞きなので、保証は出来かねるんですが、以前ある方が三代真柱から次のような話を聞いたそうです。
父親である二代真柱に、「なぜ今のような組織になったのか」と聞いたそう。そしたら、
「自然とこうなった」
典型的なトップダウン型
天理教の組織形態についてなんとなくご理解いただけたでしょうか。
これがわかったからといって、どうもこうもないのですが、言いたいことは、天理教はこの組織形態の存在によって、「なかなか上手くいってない」ということが言えます。
しんどいのは、みんな組織のあり方に疑問をもっているのに一向に改善されないことなんです。みんな「もう無理」っていうのはわかっているんです。
でも、じゃあどう変えればいいのか。
形態が変われば天理教は輝くのか。
ボクも含め、みんな組織のせいにしてるけど、本当にそうなんでしょうか。
本部が変わったらみんな輝くんでしょうか。
確かに組織のあり方にも原因はあります。
でもそれ以上に、ボク等が魅力的じゃないっていうことが一番の原因なんです。
本当はそこに一番の原因があるはずなんです。
トップダウン型からボトムアップ型へ
ヒサマツ氏は、これからの天理教の組織のあり方について、次のようなことを言っています。
新たな枠組みをつくるとき、従来のようなトップダウン型のあり方では今後は通用しないのではないでしょうか。
情報革命によって今後は変化のスピードはどんどん速くなっていきます。
こうした変化へ対応するスピードは「組織」<「個」です。組織が大きくなればなるほど、なおさらそう。となると、新たな枠組みづくりをするときにキーワードとなるのが「個」です。
「個」があちこちで変化に即応していくボトムアップ的な動きが求められてくるはず。「組織」はそうした「個」をサポートできるような仕組みが求められるようになると思います。
というか、勝手にそうなってくるのかなと。
最初に言ってたように、人間の生活様式はテクノロジーの進歩によって変化させられてきた歴史があります。生物の歴史もそうですが、変化へ対応しつづけなければ生き残ることはできません。生き残るためには変化しつづけていく必要があります。
今はまったく想像ができなくても、100年、200年のスパンで考えたとき、知らず知らずのうちに「個」が時代のニーズに即応していけるようなプラットフォームが整えられているんじゃないでしょうか。
そんなふうにぼくは天理教の未来を想像しています。
組織ありきで、組織が主体となってなって動いてきた時代は、情報革命の到来で終わりを告げ、これからは、激しく移り変わるスピードの変化に対応出来る「個」の動きが重要になるということです。
本田圭佑じゃないですが、日本のサッカーも天理教も、これからは「個」の力をいかに上げていけるかでしょう。
個の力をどこに偏らせるか、いかに上げていくかは、文字通り個人差があるでしょう。
すぐには見つけられなくても、それを意識しているとしていないとでは、数年後には雲泥の差となって現れてくるはずです。それくらい情報革命がもたらす変化のスピードは凄まじいのです。
コミュニティ=熱狂的なファンクラブ
ボクが「人生の勝算」を読んで一番感心したのは、「コミュニティ」がもつ可能性でした。
スナックは潰れない?
「人生の勝算」では、スナックを例に出して、これからのコミュニティのあり方や可能性について詳しく書かれています。
スナックは、「モノ消費」ではなく「ヒト消費」なので、景気や需要に左右されにくいので、商店街が潰れても生き残れるのだそうです。
ヒト消費とは、コミュニティにおける「絆」をベースとしていて、普遍的な所属欲求や、承認・自我欲求を満たすことです。
つまり、スナックにおいては
- ママの人柄
- ママや常連客との暖かいコミュニケーション
が「絆」となっています。つまり、お酒にお金を払っているのではなく、ママや常連客との繋がりをメインとした、「絆」への対価としてお金を払っているのだそうです。たしかにそうですよね。
完璧なアイドルは売れない?
現代のアイドル事情についても言及されています。
- 昔はキレイで完璧が求められた
- 今は不完全さが求められている
情報革命によって、アイドルとファンの関係が変わったということです。
昔は、テレビから情報を受け取ることしか出来ませんでした。受け取るということに価値があったので、キレイで完璧なアイドルであることが絶対条件でした。
しかし今は情報革命によって、ファンが情報を発信できるようになったのです。ファンが情報を発信したくなる存在であることが、現代のアイドル事情だと言います。
完璧ではなく、むしろ不完全であるために、
- ファンがお世話を焼きたくなる
- 参加や体験に価値をおいている
- 参加する価値がないと見向きされない
スナックとアイドル事情に共通すること
コミュニティが形成されるには5つのエッセンスが必要だと言います。
- 余白のそんざい
- 常連客の存在
- 仮想敵を作る
- 秘密や、コンテクスト、共通言語の共有
- 共有目的やベクトルをもつこと
スナックの場合は
- ママ自体が余白(完璧でない程、客の結束感が生まれる)
- 俺たちの居場所感
- ママを責める常連客▶︎仮想敵▶︎ママを守る▶︎常連客の一体感、結束
- トラブル内容をここだけの話に留めおく▶︎共有
- 共通目的▶︎店のトラブル解決
アイドル事情の場合
- 完璧ではないこと
- 完璧でないゆえの熱狂的なファン
- 自分が応援するアイドルをけなす存在
- ドレスコード的な、ファンにしか分からない共通認識
- アイドルサポート、売る
現代のコミュニティは、余白を上手に演習し、客と店の境目を不明確にしていくことが重要なのだとか。
コミュニティに属しているだけで「にをいがけ」も「おたすけ」もできてしまう
ボクは、ヒサマツ氏の記事を読んでから「組織は必要ない」「教会もいらない」みたいな感じになりました。
これからは個人が重要になってくる時代なんだけど、ボトムアップ的なあり方って具体的にどんな状態なのかイメージが湧かなかったんです。
個人がそれぞれに想いをもって取り組んでいって、そこに一つの形が生まれれば、その形に集まる人達で自然発生的に、組織なりコミュニティが生まれるのは想像できるんだけど、その組織やコミュニティがどう進んでいくべきなのかがピンと来なかったんです。
それが、「人生の勝算」でコミュニティのあり方を学び、なんとなくではありますが、これからの天理教のあり方がイメージ出来てきた気がします。
ボクは、独自のコミュニティを形成し、その中で信頼関係を結び、自然な流れで教えを伝えていくのがベストかなと思っていました。この本を読むまでは。
そうではなく、コミュニティにおいて自分を支える熱狂的なファンがいることが重要だということに気づきました。
熱狂的なファンと聞くと、ちょっとイメージしずらいかもしれませんが、要は、「天理教のことはよくわかんねーけど、お前がやりたいっていうなら全力で応援するよ」っていう状態です。
教えによって人を動かすんじゃなくて、自分自身が相手の心を動かす存在であり、相手の存在によって自分も動かしてもらえる。
自分が発信する独自のサービスに対して、どんな関わり方であれ、関わってくれることによって、それ自体でにをいがけに繋がっていたり、おたすけに繋がっていた、というのがボクのイメージするコミュニティのあり方です。
こんなインタラクティブなコミュニティが天理教2.0の神髄なのかもしれません。
そのためには、サービスを発信する側の人間性でしか勝負できません。
どんなに情報革命が猛スピードで時代を変えていこうとも、その向こう側にいる「ヒト」を大事にしなければなりません。
情報革命によってむしろ、人と人との繋がりの重要性が浮き彫りになっているようにも感じます。
自分を大事にし、ヒトを大事にする。
こんな当たり前の感覚を、天理教の世界観の中で発揮されていけば、ボクはとっても素敵な世界に生まれかわっていくんじゃないかなと思っています。
そんなことを教えてくれた「人生の勝算」。
プライム会員であれば無料で読めるので、是非チェックしてみてくださいね。
- 作者: 前田裕二
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今日も一日陽気ぐらし!
コメント
いんたらくてぃぶなこみゅにてぃ
???
つける薬なし
乞食のくせに何言ってるの?