「やりたいことがありすぎて、一日24時間じゃ足りない!」
という人もいれば、
「自分は何をやりたいのかわからない。。。」
という人も少なくないと思います。
どちらが正しいとか、優れているとかっていうことではないけれど、やりたいことがあるにこした事はないですよね。
どうも、コムヨシです。
天理教の布教師の中には、
「誰かを助けるためには、自分の好きな事を嫌いになって、自分の嫌いなことを好きになりなさい」
と言う人もいたくらい、「天理教」と「自分の好きなこと」というのは切り離さなければならないモノ、という風にボクは自己洗脳してきました。
その自己洗脳から解き放たれるまでおよそ10年もの時間を要したわけですが、今となっては全く価値観が変わってしまい、むしろ、好きなことがなければ布教ができない時代になったとさえ感じています。
先日、ベストセラー著書の「革命のファンファーレ」(西野亮廣)を読みました。
- 作者: 西野亮廣
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2017/10/04
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る
その中でボクは、
天理教の本質を正確に捉え、自分の強みと問題を抱えている人へのマッチングを、時代に合わせて考え展開していく必要性を強く感じました。
これが、新しい布教スタイルを生み出す上で、重要だということがわかったので、今回は著書を少しだけ引用しながら、まとめてみようと思います。
布教に踏み出せないのは、勇気やスキルがないからではなく、やりたいと思えないだけ
天理教の教勢が低迷している中、後継者の育成が声高に叫ばれています。
低迷の原因はズバリ
- 布教力の低下
- 組織や教えの形骸化
これに尽きるでしょう。
組織の話しは後述するとして、ここでは布教力について。
さっそく「革命のファンファーレ」を引用してみましょう。
人類は時代や環境に合わせて、アップデートを繰り返してきた
「やりたいことが見つからない」と言う人がいる。
これを読んでいるあなたも、もしかしたら、その一人かもしれない。
そして、大人はあなたを指して、「ゆとり世代」だとか、「さとり世代」だとか、云々かんぬん。
自分達に比べると、まるで最近の若者は〝人としての能力が低い〟といった言い草だ。
ただ、「最近の若いヤツは……」という苦言は、それこそエジプトの古代遺跡にも象形文字で刻まれていたぐらい手垢のついた言葉で、おそらく人類誕生時から今までずーっといわれ続けていることだろう。
もし、その言い分が正しければ、理論上、人類なんて、とっくに絶滅している。
スケールダウンを繰り返している生物が生き残るわけがない。
だけど、僕らは今日も生きている。
時代や環境に合わせて、アップデートを繰り返してきたからだ。
動物であろうと、植物であろうと、いつの世でも種として優秀なのは〝年下〟で、これは抗いようのない自然界のルールだ。
若者世代への批判は、そのほとんどが〝進化への乗り遅れ〟に他ならない。
だからボクは年下を肯定するところから考えはじめるようにしている。
そのことを踏まえた上で、正直に言うと、少し前まで、「やりたいことが見つからない」という言い分をボクはまるで理解できなかった。
僕は小学2年の頃に芸人に憧れて、そのまま今まで来ちゃったので、余計に。
「なんで、やりたいことがないの?」と思っていた。
でも、「やりたいことが見つからない」を肯定するところから考えてみると、なるほど、理解ができるようになった。
ようやく年下の背中が見えてきた。
こんなことを言うと先輩方から怒られるかもしれないけど、僕より上の世代は、僕より下の世代のように「職業に寿命がある」という体験をしてこなかった。
多くの大人は「職業は永遠に続く」という前提で話しを進めてくる。
だから、すぐに、「お前は何屋さんなんだ!?」と肩書きを付けたがる。
上の世代の皆様には申し訳ないが、今はそんな時代ではない。
スマホの登場以降、職業がなくなる場面をたくさん見てきただろう。
アマゾンに潰された本屋さんを見てきただろう?
「ロボットタクシー」という言葉が飛び交っている今の時代に、「タクシードライバーになりたい!」という発想にはならないだろう?
15年前は「タクシードライバーという職業がなくなるかもしれない」なんて想像もしなかった。
20年前は、日本の本屋さんがここまでのハイペースで潰れていくことなんて想像もしなかった。
職業そのものがなくなっていく時代に突入し、副業、兼業、転職が常識になりつつある。
上の世代には、職業をたくさん掛け持つと「結局、何がやりたいんだ! 一つに決めろ!」と咎めてくるけど、どっこい、やりたいことを掛け持つことや、やりたいことに迷うことは、これからの時代を生き抜く術だ。
西野亮廣「革命のファンファーレ」【はじめに】より引用
〝時代や環境に合わせて、アップデートを繰り返してきた〟と言うように、人は常に既存のモノやコトをアップデートさせて進化してきました。
天理教の布教スタイルは、
- 神名流し
- 路傍講演
- 戸別訪問
この3つのスタイルが王道として、現在も引き継がれています。
もちろんこのスタイルはどれも素晴らしく、尊い活動です。
問題なのは、これらのスタイルがほとんどアップデートされていないということなんですね。
料理は食材を美味しく食べるための手段にすぎない
料理は食材をおいしく食べるための手段であり、それ自体が目的ではないのと同じように、布教も幸せな生き方を提案するための手段でしかありません。
料理の工夫一つで嫌いな食材も食べれることもあるように、その人に合った伝え方というものがあるはずなんです。
それを、その時代や環境に合わせてアップデートしていくことがとても重要なんですね。
なぜアップデートされていないのか
なぜアップデートできなかったのか考えたとき、二つの理由が思い浮かびました。
- 他のスタイルで結果を残している例が少ない or クローズアップされにくい
- 「理の親」信仰という究極のトップダウン型組織のため、下からの変化がしずらい
アップデートのチャンスを失い、カタチだけがある種の伝統として完全に根付いてしまった結果だといえます。
いまボク等に求められていることは、より多くの選択肢を作り出すことだと思います。
自分に合ったスタイル、自分にしかできないスタイル、ワクワクが止まらない楽しいスタイル。
時代や環境に合わないスタイルを押し付けるのではなく、まずは自分が新しい可能性に挑戦し、自分だけのスタイルを発掘することが先決ではないでしょうか。
アナタが輝くボトムアップ型の組織
現在の天理教は完全なるトップダウン型の組織形態になっています。
一昔前までは、情報の伝達にとても時間がかかったので、トップダウン型はむしろ画期的な仕組みだったかもしれません。
しかし今や、インターネットの普及を始め、SNSという情報発信が誰でも無料で行えるようになり、スマホの普及はそれを更に加速させました。
つまり、情報の伝達自体に価値がなくなってしまったんです。
「革命のファンファーレ」では
農業革命よりも、産業革命よりも、大きな革命が、よりによって僕らの時代を直撃した。情報革命だ。
インターネットにより、距離や時間の壁がなくなった。
当然、距離や時間に結びついていたいくつかの仕事もなくなる。くわえて、ロボット技術もグイグイ伸びてきている。
ものの売り方が変わり、働き方が変わり、お金の形が変わり、常識が変わり、道徳が変わっていく。超高速回転で。
中略
多くの親や先生は、この変化を捉えていない。
彼らは、この大波の乗り越え方を知らないのだ。
西野亮廣「革命のファンファーレ」【はじめに】より引用
インターネットを開けば、有益な情報が無料でゴロゴロ転がっています。
自分にとって有益な情報を、いかに素早く正確に拾えるか。これは組織では到底対応できません。
自分で判断していかなければなりません。
そう、極めて難しい時代に突入したんです。
トップダウン型であれば、不満こそあれ、言われたことをやってさえいればよかったんです。教会はそれでもある程度の収入は保てたし、信者さんもそれなりについてきてくれました。
IoT(モノのインターネット)化が加速していく中で、更に生活は一変し、その都度対応が迫られるでしょう。そう、アナタに。
だからこそ一刻も早く、自分らしい陽気ぐらしとその発信方法を身につけておく必要があります。あなたにその術はありますか?
したがって、僕らは自分自身の手や足を使い、僕らの身の回りに起こっている変化を、学び、実践し、思い知り、対応していかなければならない。
この変化から目を背けた人間から脱落していく。
西野亮廣「革命のファンファーレ」【はじめに】より引用
必要なのは踏み出す勇気ではなく、情報だ
- 戸別訪問は断られるのがイヤだ
- 路傍講演は何を言ったらいいのかわからない
- 神名流しは恥ずかしい
もっともな意見です。やりたくないもを無理にやる必要はないですし。
でも、天理教はいい教えだから、伝えたい。。。
じゃあどうする? っていうことなんですよね。
「新しいこと? 自分にしかできないスタイル? そんなのわかんねーよ」
「わかんねーから、とりあえず神名流しでも行くか」
それでもいいです。
でも、それだといつまでたっても変わりません。変われないんです。
新しいことを始めるのは誰でも恐いものです。なぜかというと、体験したことがないから。
体験してないことがなぜ恐いかというと、イメージができないからなんです。
行動しない人間は、自分が行動しない理由を、すぐに「勇気」のせいにする。
「勇気がないから一歩踏み出せない」と言う。
これは違う。大間違いだ。
行動することに、勇気は必要ない。
子供の頃に、一人で乗れなかった電車に、今、あなたが一人で乗れるようになったのは、あなたが勇気を手に入れたからではない。
「電車の乗り方」という情報を手に入れたからだ。
西野亮廣「革命のファンファーレ」【踏み出す勇気は要らない。必要なのは「情報」だ。】より引用
これ以上わかりやすい例えがあるでしょうか。
新しい布教スタイルを生み出すのは確かに難しいことです。
なぜなら誰も挑戦したことがないからイメージが出来ないんですね。
だからこそ、イメージを膨らませるために、色々な情報を集めるんです。
どんな情報を集めればいいか。
ピンとくるものを片っ端から集めればいいんです。
役にたつとかたたないとかは、まだ決めなくてもいいんです。
とにかくたくさんの価値や情報を集めるんです。
そして、その情報を自分の中に落とし込んで、ドンドン発信していきましょう。
これを繰り返せば、間違いなくイメージが膨らんでくるはずです。
ボクもまだ生み出してはいないけれど、ボクは挑戦したいです。っていうかしてます。
そのために、今はたくさんのインプット作業に取り組んでいます。
今回「革命のファンファーレ」を購入したのも、いまこうしてブログを書いているのも、全てはボクだけの布教スタイルを生み出すための挑戦です。
- 作者: 西野亮廣
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2017/10/04
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る
可能性と選択肢が広がれば、その分興味をもつ人が増えるわけだし、その人が更なるアップデートを重ね、それが繰り返されていけば、ドンドン新しいカタチが生み出されていくはずです。
そんな素敵な未来に挑戦する人が一人でも多く増えて欲しいって思います。
今日も一日陽気ぐらし!
コメント
温度差がハンパなさすぎて草
拒絶反応出るわ
もう組織いらなーい!笑
💩
はじめまして。
私は天理教の教会の後継者の嫁です。
布教活動として、戸別訪問やパンフレットのポスティングなどをしています。
4年目ですが、まだにおいがかかった事は一度もありません。(T_T)
コムヨシさんのブログに昨日出会いました。
元気を頂きました‼
ありがとうございます‼
また楽しみにしています。(*^^*)
世間知らずで 中身が無い 何もわかっていない 草すぎる
タクシードライバーなんて無くならないよ… 何を分かった事言ってるの? タクシードライバーさんは、タクシードライバーの仕事で 生活してるよ… テメーみたいに 人に迷惑かけて 人の金をあてにして 生活してないよ! 義理人情を欠いて わかったような事言わないでほしいです 本当にむかつくんだけど…
,
まあ、でもとりあえずご年配の方々の大半はこの劇的な変化に対応できず取り残されていくだろうね。ご年配に限らず、自力でその波に乗れずに漂うしかない人達はどうしても一定数出てくるから、そこをいかにすくい上げていくのかもまた、宗教者の仕事の一つでしょうね。