たった一人の心が世界を大きく変える

コロンビア

どうもコムヨシです。

私は以前、南米コロンビア共和国で2年程暮らしていた経験があります。

今回は当時の経験を振り返りながら、人の心と世界の関係についてまとめてみます。

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スペイン語の挨拶は多種多様

コロンビアへの渡航前、1年間スペイン語の勉強をしていました。その専門学校は海外で活躍できる布教師を養成するための専門学校です。

渡航後、私が住むことになった出張所は、所長以下全員が日本人ということもあり、せっかく覚えたスペイン語も活躍する機会がほとんどありません。たまに遊びに来てくれる友人たちも、日本人だったり、日本語が上手な人がほとんどでした。たまに来るコロンビア人がいても、対応するのは私より数段スペイン語が堪能な方だったので、私の出番はありません。

でも中には、私なんかにも気さくに声をかけてくれる友人もいました。

本ッ当に衝撃だったんですが、最初は挨拶すらまともに聞き取れないくらい苦戦しました。

専門学校時代はクラスの中では優秀な方だったんです。

自分でもけっこう自信はあったんです。

スペイン語は世界で3番目くらいに話す人口が多い言語で、それぞれの国や地域でそれなりに訛りや表現の違いがあるのは知ってはいたんですが、ここまで習ったものと違うとは思いませんでした。

他の言語もそうかもしれませんが、スペイン語って挨拶の種類がとても多いんです。

そこで私がとった作戦は、挨拶される前に先に自分から挨拶をしかけるというものでした。

私「調子どうだい?」

コロンビア人「ヘイ!調子どうだい?」

私「……ああ、調子いいよ…」

コロンビア人「最近どんなだい?上手く行ってるかい?」

私「う、うんいいよ…」

俺の質問に答えろや!!!!

という感じなんですね。

挨拶に決まりなんてない。とにかく自分が言いたいことを言うし、聞きたいことを聞くし、でも一貫して挨拶に共通しているのは相手の体調や具合を気にかけてくれているということ。

このことに気づいたのは恥ずかしながら帰国してからだったんです。

当時、facebookは創業していましたが、それまで普及していなかったので、主にメールでコロンビアの友人とコミュニケーションをとっていたのですが、メールですら終わりの挨拶には

「じゃあな、体にきをつけてな」

「家族にもよろしくな」

「お前の健康や幸せ、成功を祈ってるよ」

とか、これまた表現は様々なんですが、日本だったら年賀状でしか書かない様なことを毎回、しかもメールですら書くんですね。こういう文化ってほんとに素晴らしいなって思いました。

伝わらない状況で初めて人は能力を発揮する

滞在2年目には、大学に通わせてもらえることになりました。聴講生という立場ですが。

それでも、普段コロンビアに住んでいるとは言いながら、毎日、一日中、日本人と日本語で話し、食事もほとんど日本食という生活の中にいたので、聴講生だろうがなんだろうが、コロンビアのリアルに触れることができるというワクワクは半端じゃなかったです。

この辺の話は自分の中でとても大事な時間なので、後ほど詳しく書こうと思いますが、大学ではとにかく日本人が珍しかったので、すぐに友達がたくさん出来ました。

【コロンビアの日々】人見知りが異国で友達を作る方法
どうも、コムヨシです。 以前の記事で、ボクがコロンビアに居た頃、大学へ通っていた話をちょろっと書きました。 約1年間通っ...

とにかく色々質問されました。

たいしたスペイン語力がない私は本当に苦労したんですが、一番嬉しくて印象に残っているのが一生懸命私のつたないスペイン語を聞き取ろうとしてくれた姿なんです。時にはジェスチャーを交えたりしながら、それこそ爆笑しながらコミュニケーションをとっていました。

明らかに私のスペイン語は正しくないし、もしかしたら伝えたいことの1割も伝わっていなかった、なんていうこともザラにあったと思うんですね。

私もそんなスペイン語力だからヒアリングもひどかった。でも、彼らは今何を伝えようとしているんだろうか、と必死に考え思考を巡らしたんです。

これも帰国してから気づいたことですが、私が彼らと一生懸命お互いに伝わらないコミュニケーションをとっていたあの瞬間はまぎれもなく心が通っていたってことなんです。

国が違い、言葉が違い、文化や思考が違い、育った環境も全く違う。

海外に出るまでは、外国人が宇宙人と同じくらい遠い存在で、言葉が通じないとコミュニケーションなんてとれないって思ってたのが、当たり前だけど同じ人間なんだなって改めて思えたんです。

言葉や文化っていうのは、人の心を映し出すフィルターのようなもので、心はどこの国に行ってもその人が生きている限りその人の中に確実に存在している。本当に当たり前のことですよね。

でも、人ってその人の心を言葉で感じることがやっぱり主な手段になってしまうから、言葉でその人を判断していしまう。

本当は全く違うことを考えているかもしれないのに、あの人はこういう言葉を使ったから私はあの人が憎いとか、キライだとか、そういう感情になっちゃう。もちろん私もそう。親子なのに親子が上手くいかなかったり、夫婦なのに夫婦関係が上手く行かないのって全部これだと思うんですよね。

でも、だからこそ言葉って大切なものなんですよね。

心って、今朝の心と夕べの心はちがうんです。

でも、その時その時の自分の心が上手に相手に伝わればいいなって思うんです。

だから、その相手に合った伝え方というか、フィルターのかけかたを工夫しなきゃいけない。心が変わっているのに同じフィルターでは伝わらないかもしれない。

でも、どんなフィルターをかけようが、大事なのは心だから、その心がいつも健康で豊かでありたいと思うし、世界中の人の心が健康で豊かであれ!って本気で思います。

無理矢理まとめてみると…

結局人って、心なんですね。その人を構成する細胞レベルで、それらは心を原動力として動いている。すべてが心次第ってことなんです。

世界には70億ともいわれる人間がいるわけだけど、70億もの心でこの世界は動いているんですよね。それってすごいことだと思いませんか。だから世界がこの先どうなるかっていうことは70億の一人ひとりの心にかかってるわけですね。

ちょっと前までは、絶対的な権力の前に、どんな心も太刀打ち出来なかった時代があったわけだけど、今はちがう。たった一人の心が大きく世界をかえるだけの可能性がすっごいあるんですよね。本当にすごい。

だからこそ、少なくとも私と繋がってくれているあなたの心が健康で豊かであってほしいなって思うんです。

今日も一日陽気ぐらし!

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